そこに土地があったから

今回は農家さんではなく
学校の先生の取材です!

その理由は
全国的にも珍しく
校内で、野菜を育てているから
なのですが

農家さん主導の食育との違い
なぜ畑を学校でしようと思ったのか
先生のお人柄などを詳しく
取材させていただきました

その先生は、菊川市立岳洋中学
数学担当、堀井潤先生です

堀井先生は
掛川生まれ、掛川育ち

お祖父様が農家をされていたため
田んぼを手伝ったり
鶏を絞めるような幼少時代を過ごします

勉強には、あまり興味がありませんでしたが

中学では、バレーボールに熱中し
キャプテンを任され
県大会に出場するほどに

そして、バレーボールの面白さに魅せられ
指導するためには
教員がいいのではないかと思い
猛勉強を開始
見事名門、掛川西高に合格します

そして
物理の授業で難問に出会い

「この答えを知りたかったら
理系に行け」

と言われたことをきっかけに
理系の教員を目指し
大学に入学、教員免許を取得します

大学卒業後は
静岡県内で教鞭を振うのですが

はじめに勤務した
静岡市の学校では

不意に、教室のベランダで菜園
をしようと思い立ち

大根、ジャガイモ、トマト
などを育てはじめます

何しろ、無許可ではじめたので
反発もあったようなのですが
だんだんと認めてもらえるようになります

袋井の学校でも
空き地にパーマカルチャー(注1)を
したり

掛川の高校では
でも1階全部をグリーンカーテンにしたり

菊川の学校では
とれた野菜を給食に出して
もらうまでになります

注1)パーマカルチャーは、伝統的な農業の知恵を学び、現代の科学的・技術的な知識をも組み合わせて、通常の自然よりも高い生産性を持った『耕された生態系』を作り出すとともに、人間の精神や、社会構造をも包括した『永続する文化』をかたちづくる手法である。

しかも、野菜は全て無農薬

その理由は意外にも
「ラクそうだったから」と言います

掛川の高校までは
肥料をあげていたいたそうなのですが
なしにできたらラクだなと思い

三浦さんのガッテン農法(注2)や
コンパニオンプランツ(注3)などを勉強し
無農薬栽培に成功

校内の野菜を見せていただきましたが
大変立派でした

注2)
伝統的な自然農法に
技術を加え、ブラッシュアップした方法

注3)
https://ymmfarm.com/cultivation/basis/companion-plants

また
「なぜ、ご家庭ではなく
校内で始めたのですか?」
との問いには

「一番長く、時間を過ごすところが
一番面倒がみやすいから」

との回答

そして

「私立学校だったらもっと自由に
できる風土があるかもしれないけれど
誰でも入れる、公立学校でやるからこそ
意味がある」

とも教えてくれました

堀井先生は
とても心が柔らかい

日本人は
協調性を意識するあまり

過度に周囲の目を気にしたり
自分らしさを押し殺す人が多い中で

協調性を持ちながらも
人生を楽しんでいる
雰囲気がありました

心の豊かな先生のもとで
学びの機会をもらえる生徒さんは
幸せだなと思いました

そして、農家さん主導の食育とは違い
先生が主体となることで

生徒さんたちも
自分たちの畑という認識が
生まれやすいそうです

わたしは都会の学校で育ったので
広い校庭や
柔らかな感覚の先生がいる学校が
とても眩しく思えました

土を触りながら
生活すると
いじめなどもなくなるのではないかと
勝手に思ったりして

農業のビジネス以外の面が
今後、注目されるのではないかと

その先駆けとして
堀井先生がいるのではないかと
思わせてくれる先生でした

堀井先生、ありがとうございました

maki